poni uliuli

"さるめさんの手"という名前でボディワークをしています。

世界中から人が集まるスキー場で働いてみて、感じた事考えた事①

何だかあっという間に毎日が過ぎていくので2017‐2018冬!を白馬で過ごして観たもの感じたこと考えた事を記録しておこうと思う。

 

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ニセコから白馬へ

 雪山で働くのはおそらく八年ぶり、人の体に触れる、ボディーワークの仕事を初めてしたのが実は八年前のスキーリゾートだった。早朝から夜遅くまで先輩やオーナーさんに付き合っていただいて一週間の缶詰研修をするも、私のデビュー戦は毛むくじゃらで筋肉質なネグロイド系ニューヨーカーの男性だった。その当時既に、ニセコには大型のコンドミニアムがいくつも建っていて3ベッドルームのお部屋なんかにも訪問したりしていちいち別世界に驚いていた。それ以来ニセコには行っていないのでその後の街や山や人の様子は知らないが、大きな建物が無くなったり、新に建ったりしたと風の噂に聞いている。

 白馬に来ているお客さんと話していても「ニセコはほとんどオーストラリアだから」「長野は素朴な日本らしさも楽しめるからいいね」「東京や京都にも行きやすくて便利だよね」「白馬は最高、また絶対くるよ」と、白馬いいね!の声をオーストラリアからだけではなく色んな国の人から聞く。一月前半の雪が少ないタイミングでは「ニセコは外国人が多すぎて、ものの数時間で新雪がなくなるって友達に聞いているんだけど、どう思う?白馬に留まるか、北海道に飛ぶか、、、」と北欧圏からJAPOWを求めて来た迷えるおじさんスキーヤーに「富良野」という第三案を提案してみたら、即採用、すぐにホテルをチェックアウトして飛び出していった。(無事に辿り尽き、宿もとれ、楽しめただろうか、おじさん。。)ミョオコー、ノザワ、シガコーゲン、白馬やニセコ以外にも山の名前は知られているし、バックカントリーを楽しむ人やサーフトリップが好きな感じの旅慣れた人からは「ルスツ、キロロ、アサリ」など札幌小樽近郊のスキー場の名前も出てくる。それくらい日本の山や雪はウィンタースポーツやアウトドアをする世界中の人々にとって価値のあるものみたいだ。そして日本へのスキー&スノーボード旅行、”ニセコ以外で”という条件で計画をする人は多く、節約旅の若年層~富裕層ファミリー、気ままな(滑ることがメインの)一人旅、年齢もグループの大小にも傾向はない様に感じる。つまり、宿でも飲食店でも大きくいうと地域単位でも、ニーズを拾う力と、どんな人達にどうアプローチするかを考え実行すれば、今あるもので商売をしていくことが充分にできる。流れを感じて少し先を読む力、変わっていく柔軟性、経営者や働く人たち、住人の考え・発想・行動の新陳代謝は外から観ていているだけでもだいたい察してしまうものなんだと思う。(この観察はここ白馬に限った話ではなく、個人、組織、会社、地域など全ての単位で観ることができる。何をどんな規模で行っているかではない、そのもの自身と外部との関わりに調和が取れ巡っている状態であれば人にも店にも組織にも地域にも『元気』を感じる。)


 私は、自然の循環と人間の暮らし(生命活動、経済活動、精神活動など)が少しでも調和していくにはどうしたら良いかに興味がある。個人の生活レベルの選択から、もう少し広い範囲の地域や共同体で取り組むこと、いくつかのスケールで段階を追って”人間が地球で生きていく方法”のシフトチェンジを淡々と進める時期に来ていると思っている。調和やバランスを大切にするために、ビジネスを利用する必要がある。ぼーっとしている場合ではない、世界を直視しよう。

「注意」というのは、私たちが知覚したいと思うものを区別し、それだけに焦点を当てる能力のことである。私たちは同時に何百万もの物事を感受しているが、注意力を使えば、私たちが知覚したいと望むものを心の表面に保持できるのである。いっぽう、大人たちは、私たちの注意を引きつけ、繰り返し、私たちの心に情報を流し込むことができる。私たちが知っていること全ては、こうして学習されるのである。

The Four Agreements / DON MIGUEL RUIZ

 

 グローバルな投資家が日本の自然に着目して水源を含む土地を所有する動きがずっと昔から起きていた。少し表層的な資源である”日本の上質な雪”も人とお金の流れに関わるようになってきた。そんな今、その土地に住む人、その土地を愛するひと、その土地に魅了された人の舵取りが必要になってきたということだと思う。

 

If you really think the enviroment is less important than the economy

try holding your breath while you count your money.

 

もし経済の方が環境よりも大事だと本当に思っているなら、

お金を数えている間、息を止めてごらん。

 

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日ごろの考察を言語化する、構成を考えながら文章にしていくのはとても時間がかかる。うすうす気づいていたけれど、私の脳みそ回路は綺麗なロジックツリーにはなっていないようだ。無重力空間に考えや観察が浮かんでいて、何かのきっかけ(閃き)によって一気に立体的に回路が繋がる。系統立てられた話し方や考え方や整理の仕方が得意で慣れている人からすると、突拍子もないところへ話が飛ぶように感じられるみたいだ。今回は根気を振り絞って、②、③と続けていく!と宣言しておきます。

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次回予告

 ▶Freeride World Tour Hakuba, 2018 Japanに夢中

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